システムエンジニアが活躍できる業界とは

医療業界のIT化は進む一方で、情報システムの構築など、システムエンジニアの需要が高まっています。医療業界におけるシステム作りで最も重要なのが「安全性」です。システムエラーにより医療事故が起こる事態を避ける必要があるからです。また医療に関する様々な法規に違反せずにシステムを構築する必要もあります。今後は小型デバイスにより自宅で健康状態を調べ、インターネットを経由して医療システムへ情報が集積し、医師が診断するような時代が来るかも知れません。システムエンジニアの活躍の場は増えていきそうです。

金融業界はコンピューターによる金融システムが業界そのものを支えていると言っても過言ではありません。他の業界に比べても大規模で、高品質のシステムを作る必要があります。国民のほとんどの人が当たり前のように金融機関を利用しているのは、金融システムの正確性を信用しているからと言えます。その期待を裏切らないためのプレッシャーも大きな仕事ですが、同時に達成感も大きな仕事でしょう。また税金の改正や金融機関に関する法律の改正があるたびに、新しいシステム作りができる柔軟性も大切です。

ゲーム業界では企業が求める一般的な業務システム作りとは違い、ゲームユーザーが喜ぶゲーム開発を第一に考えます。ゲームユーザーが最終的なクライアントになりますので、しっかりしたシステム作りよりも先に、まずおもしろいゲーム開発が重要になります。そのためシステムエンジニアはどちらかと言うと、縁の下の力持ちのような立場になります。もちろんゲームサーバーをきちんと設計することはシステムエンジニアの大切な仕事です。ゲーム業界でもシステムエンジニアの仕事は十分あると言えるでしょう。