システムエンジニアの仕事はパソコンに向かうだけではありません

システムエンジニアを徹底分析

パソコンに向かうだけではない

パソコンに向かうだけではない システムエンジニアとは、コンピューターを使い、お客さんの希望する「システム作り」をする仕事です。例えば今、みなさんがこのサイトを見るために使っているブラウザもシステムエンジニアが作り上げたシステムのひとつです。今回はシステムエンジニアの仕事内容を流れに沿って紹介していきます。

仕事の成功は「ヒアリング」次第

システムエンジニアの最初の仕事はお客さんからの要望をよく聞くこと、「ヒアリング」です。お客さんが作りたいシステムを会話を通じて探っていく作業になります。お客さんはコンピューターに詳しいとは限りません。自分が必要なシステムの具体的なイメージを持っていない可能性もあります。また、予算や納期もあります。お客さんとのヒアリングからお客さんが望んでいるシステム像をどれだけ正確にイメージできるかが仕事の成功の大部分を決めてしまうと言っても良いでしょう。
仮に家を建てることに例えるならば、何人家族が、どのような目的で住むための家なのか、家に希望するテイストはどのようなものか、予算はどの程度まで出せるのかを聞き出さなければなりません。二世帯住宅を望むお客さんのために1LDKの家を建ててしまったら仕事は失敗になってしまうように、お客さんの希望するシステムを会話の内容から正確にイメージする作業が重要になります。

システムエンジニアの腕の見せ所

ヒアリングの結果、イメージしたシステムを具現化するための設計図を作る作業に移ります。家に例えれば、建設に携わる何人もの大工さんに同じイメージを持って家を建ててもらうためには、設計図が必要です。システム作りも同じで、システムエンジニアが誰が見ても分かりやすい設計図にイメージを落とし込む必要があります。大工にあたるプログラマーの仕事がしやすいように配慮して、設計図を作る必要があります。「コンピューターのコントロールの方法をどうするか」「どのモジュールを組み合わせてシステムを作るか」など、大切なことは全て設計段階で決めて行きます。

納品までのチェック作業も大切

完成段階までプログラムが組み上がったら、動作確認など様々なチェックを行います。部品の検査や部品同士の連携、システム全体の動作に不備がないかなどを確認します。エラーが出たら、システムエンジニアがその原因を分析し、改善するための方法を考えます。このトライ&エラーの段階を経ていよいよシステムは完成し、お客さんへの納品の時期を迎えます。お客さんの会社などにシステムを持って行き、システムの特徴や使い方などを説明します。お客さんがシステムに満足してくれた時にようやく一つの仕事が終わります。